クレベリンの効果。わかりやすく解説しますね！二酸化塩素の実験結果すべて

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クレベリンの効果。わかりやすく解説しますね！二酸化塩素の実験結果すべて

国民生活センターが行った「クレベリンの実験」の結果をご紹介しますね！

最近CMで話題のクレベリンですが、公式ホームページを見てみると「二酸化塩素」って・・・
塩素？あの消毒のやつ？なんて思ってしまった私・・・

こりゃ調べるっきゃない！ってことで、調べても賛否両論なんですよね～。

そこで二酸化塩素による除菌をうたった商品－部屋等で使う据置タイプについて－なんてのを見つけたので、これを参考に実験結果をまとめてみます。
（実験期間：２０１０年７月～１０月、当時の製品です。）

実験をした製品はこれ！！

①買ったままの状態でポンっと置いておくだけのやつ
ウィクリア、ウィルキルG、ザ・モンスター（ゲルタイプ）、セルフガード3000 、ゲルタイプダッシュル

②液体に粉末剤を入れてから使うやつ
ウイルスバスターゲル90 、クレベリンゲル、パルエックスジー

③容器に錠剤と水道水を入れてから使うやつ
除菌・消臭剤 (トリクリンオレンジ)

「どのくらいで効果が出るの？」

実験の方法：温度２５℃、相対湿度６０％、換気回数０．５回/hの環境で使用開始から１日後・５日後の二酸化塩素及び塩素の広がる速さを調べた。

①…使い始めて1日経ってもあまり成分が広がらず、21日経ってもそのまま成分は広がらなかった。

②…成分が広がるピークは使い始めて1日後。その後は成分が広がることなく薄くなっていって21日経てば①と同じくらい。

③…使用後すぐに成分が広がりピークを迎えるのは1日後。その後は２と同じく薄くなったが5日経った頃また成分が広がる。その後の成分が薄くなっていって21日経った頃には①２と同じくらい。

つまり…

①買ったままの状態でポンっと置いておくだけのやつ
成分が広がるのはほんのわずか！３週間待ってもほとんど成分が広がりません。

②液体に粉末剤を入れてから使うやつ
使い始めて1日経った頃にぐんっと成分が広がる！そこからは成分は広がらないので３週間経った頃には①と同様のレベルです。

③容器に錠剤と水道水を入れてから使うやつ
使い始めて1日経った頃にぐんっと成分が広がって、薄くなってきた5日目頃にまた成分が広がる！一週間経っても成分が多く広がっているのはこのタイプだけ！しかし21日経った頃には①と同じレベルです。

「どのくらいニオイが出るの？」

実験の方法：35.00 m3の部屋（換気回数：0.65 回/h、温湿度：温度25℃、相対湿度60％）で取扱説明書どおりに製品を使用。
モニター10 名（男性 5 名、女性 5 名、平均年齢 37.5 歳）により、においについて評価した。

評価の方法：無臭/やっと感知できるにおい/何のにおいであるかわかる弱いにおい/楽に感知できるにおい/強いにおい/

ウィクリア…何のにおいかわかる、弱いにおい

ウィルキルG…何のにおいかわかる、弱いにおい、やっと感知できるにおい

ザ・モンスター（ゲルタイプ）…何のにおいかわかる、弱いにおい、やっと感知できるにおい

セルフガード3000…何のにおいかわかる、弱いにおい、やっと感知できるにおい

ゲルタイプダッシュル…何のにおいかわかる、弱いにおい、やっと感知できるにおい

ウイルスバスター　ゲル90…強いにおい、楽に感知できるにおい

クレベリンゲル…何のにおいかわかる、弱いにおい

パルエックスジー…楽に感知できるにおい、何のにおいかわかる弱いにおい

除菌・消臭剤(トリクリンオレンジ)…楽に感知できるにおい、何のにおいかわかる弱いにおい

ニオイの強い順に並べると？

【在室したくないレベル】６＞９＞８＞７＞１＞５＞４＞２＞３

快適に使用するには、広い部屋に置くことや置いてすぐに換気をすることが良いそうです！
※実験当時に販売されていた製品ですので、現在は製品が改良されている物もあります。

「どんな菌に効くの？」

国民生活センターから“どんなウイルスが除菌でききるの？除菌にはどのくらいの成分量が必要？”という質問をしたところ

質問１『何に効果がある？』
回答 : 除菌（ノロウイルス、インフルエンザ、大腸菌類、ＭＲＳＡなど）消臭（アンモニア臭、トイレ臭、たばこ臭など）

質問２『除菌するのに必要な成分の濃さは？』
回答 : 0.01～0.19 ppm（難しいですが、濃さの単位です。）※メーカーにより差があったようです

質問３『その根拠は？』
４社・・・「製造元、仕入れ元からの資料の提供を受けている」
６社・・・「外部に委託している」（外部委託試験により確認）
３社・・・「自社で確認している」
２社・・・「他機関で検証した文献や規格などを参考にしている」
１社・・・「実使用における除菌の効果の確認を進めていたところ」

無回答のところもあったんだそうです。

「人への悪影響はどうなの？」

国民生活センターから“製品が人の体に与える影響は？”という質問をしたところ

質問１『人にどんな影響を与えるのかのデータは持ってる？』
３社・・・「持っている」※製品との関連性が不明なデータ等
３社・・・「持っていない」
２社・・・「その他」

質問２『実際に製品へのクレームはある？』
①５社中４社・・・「ない」
②４社中２社・・・「使用者からの体調不良やにおいに関する連絡を受けている」

つまりほとんどのメーカーに健康被害に対する意識が低い！
また「液体に粉末剤を入れてから使うタイプ」や「容器に錠剤と水道水を入れてから使うタイプ」については、臭いが強いためか健康被害のクレームもあったようですね。

※クレームや生活センターからの指摘により現在は製品を改良し販売しているメーカーもあります。